ペット似顔絵 下描きから完成迄の制作工程 2

ペット似顔絵のモデルになって頂いた、あんこちゃんの似顔絵です。


  1. まず、大まかに全体のバランスを捉えて(頭の傾き、体の角度、足のつき方等)

 あたり(形)を取って行きます。

 いきなり正確に形を取ろうとしても難しいので、少しづつ修正をしながらより正確にして行きます。

ペット似顔絵下描き1


 

2. 目、鼻、口の位置ぎめをして、軽く書き込んで行きます。ここも後々修正しながら仕上げて行きますのでそんなに

 細かくする必要はありません。

 毛並みの流れも軽く書いておきます。

 

 ペット似顔絵下描き2


  3. 次に、下地にグレーを薄く塗ってから各所の色を薄めにザッと置いて行きます。

 え?もっときっちりデッサンを取ってからの方がいいんじゃないの・との考えもありますが、私の場合は、彩色に入ってから、細部を修正しつつ仕上げていくというやり方をしています。

 これは、経験上デッサンをキッチリと決めておいても、結局仕上げの段階で修正箇所が多々出て来てしまうからです。(・・ってヘタクソ?(^_^;))

 もちろんこの辺りは人それぞれですので、皆さんご自分に合ったやり方をなさって下さい。 


 4. 太め、あるいは中位の筆で毛並みの流れを大まかに入れて行きます。

 モデルのあんこちゃんの可愛さや性格なんかもイメージしながら描きます。

  同時に目鼻等も少しづつ整えて行きます。あんこちゃんのお鼻は、真っ黒ではありません。

 そして、最大の特徴はチョコ色の毛並みと、お鼻とお口の周りが白っぽいという事です。

 と言っても真っ白ではありません。よーく見ると毛並みに沿ってグレーがかって見える部分があります。


 5. さらに、細筆で毛並みのタッチを書き加えて行きます。あんこちゃんの存在を意識しながら毛並みの方向に注意しながら、リズムに乗って描いて行きます。多少はみ出たりしても構いません。

 ここで、目鼻や口等のディティールを書き込んで行きます。目の周りの毛の流れや、濃い部分や薄い部分に注意して立体感が出る様に描いて行きます。その都度、必要に応じて修正をしながら描いて行きます。(描いてから修正するのか、修正のために描いているのか自分でもわからなくなって来たら、シメたものです😄)


 6. 次にお洋服を描きこんで行きます。このポワポワした服の質感を出すためには、光と影を意識して

 ただひたすらに無の境地で描いて行きます。気の短い方には、この様な地道な作業は向かないかも知れません。

 あるいは、逆に気が短いからこそ早く結果を出したくて、集中してやれるかも・・です。

  いずれにしろ、ご自分が納得いくまで描きましょう。

 なお、お洋服にできているあんこちゃんの頭の影については、当初、お写真通り濃いめに入れていたのですが、可愛いあんこちゃんには似つかわしくないとの娘からのダメ出しがありましたので、薄めにいたしました。


  7. あんこちゃんはほぼ出来ましたので、(最終段階でまたあちこち修正をしました)次は背景にかかります。

  今回は、明るい背景をとのご希望を伺っておりますので、モデルのあんこちゃんの可愛らしさを表現したくて

 チューリップとか、シャボン玉等のイメージで構想いたしました。

  まず、遠景というか下地に黄色や黄緑、オレンジ、水色等を適当にいい感じで感覚的に色を置いて行きました。


  8. 次にチューリップを描いて行きました。遠くの方から初めは薄めに描いて行きます。

 手前のものほど濃い目に、そして細部も描き込んでいきます。こうすることによって、遠近感や立体感を表現します。


 9. さらに描き込んで、地面の緑、草花等を追加して行きました。

 チューリップの一部をあんこちゃんの足に掛けて、チューリップがあんこちゃんの手前にある様にしました。そして、シャボン玉を描きました。全体を見ながらバランス良く描いて行きます。

 シャボン玉がくっきりする様に空の水色を部分的に濃いめにしました。あんこちゃんの毛色が濃いめなので、背景色を強くなりすぎない様に注意しました。

ペット似顔絵制作工程


  10. そして、最後にお名前を右下に入れました。さらに画面では、分かりづらいですが

 アチコチと気になる箇所を修正しております。^^;  これで、完成です。

ペット似顔絵完成

素敵なお写真を頂きました。

ぬいぐるみみたいで可愛すぎますね(^^)

 

似顔絵モデルにご協力頂いた”あんこ”ちゃんに心より感謝致します。

本当にありがとうございました<(_ _)>。

似顔絵の家 スタッフ一同


 

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